看護師の人手不足を解消するには、看護師資格を持ちながら看護師として働いていない潜在看護師の復職が鍵です。潜在看護師が看護師に復職できない理由として、激務やブランクで復帰する自信がないことが挙げられるでしょう。潜在看護師の復職を促すためには、どのような状況の人でも働きやすい職場環境を整えること、ブランクのある看護師向けに復職プログラムを実施することなどが必要です。

また、病院勤務の看護師は基本的にシフト制で夜勤があり、精神的にも身体的にも激務と言われます。結婚したり、育児や介護を行ったりしていると両立が難しく、やむを得ずに退職して潜在看護師となる人も多いです。パートやアルバイトとして働く方法もありますが、それでは収入が不安という人もいます。正社員として安定した給料が得られ、プライベートとも両立できるような職場環境の整備が求められるのです。例えば週休3日制の導入、看護師が行なっている事務作業を専門の事務員に任せて、業務を簡略化するなどの工夫が考えられるでしょう。

そして、一度退職した看護師や、資格は取得したものの看護師として一度も働いたことがないという潜在看護師もいます。看護業界は日進月歩の世界なので、ブランクがあると看護業界に戻る自信が湧いてこないのは珍しくありません。そのような潜在看護師のために、基本的な知識や技術を復習する復職プログラムの実施が期待されます。一定期間研修を受けることで、復職への自信をつけられるでしょう。